カツオのユーリンチー風サラダ

- 5
- May
2026
「目には青葉 山ほととぎす 初ガツオ」の季節がやってきました。店頭にはカツオの刺し身やタタキがたくさん並んでいます。カツオは血合いの臭いが苦手という方もいるかもしれませんが、逆に調理の工夫次第でカツオのうまみを引き立てることもできます。今回は鶏肉でおなじみの「ユーリンチー」のカツオ版です。香味だれとカツオの相性も抜群です。
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5月は「カツオ」の季節。南の海で生まれた若いカツオが、餌を求めて太平洋を北上します。このカツオは一年で最初の水揚げとなることから「初ガツオ」と呼ばれます。
カツオは、産地が全国に点在しており、どの地域でも親しみある魚ですが、実は地域ごとに“知る人ぞ知る”カツオの食べ方が存在します。東の産地・静岡では、漁師料理「がわ」が通の味。刻んだ生カツオと薬味に叩いた梅干しと味噌を加え、氷水で溶いて食べる料理です。氷を混ぜる音が「がわがわ」と聞こえることから名付けられたとされています。一方、西の産地・高知では、カツオの藁焼きに柑橘果汁をかけてさっぱりといただく食べ方が主流。中でも、カツオと特に相性が良いとされるのが「ぶしゅかん」。上品な香りと酸味が特徴の柑橘で「酢みかんの王様」と呼ばれています。高知の一部地域でしか獲れないため、ゆずやすだちに比べると流通量は少ないですが、カツオの藁焼きと驚くほどに相性が良く、地元の人々を虜にしています。
このように、カツオの食べ方は様々ですが、藁の香ばしさをまとわせたり、薬味や柑橘など香りのよい食材と合わせたりと、地域ごとに工夫が凝らされています。これらは、カツオ特有の血合いのにおいを和らげ、旨味を引き立てるために生まれた知恵。鉄分が多い一方でにおいが出やすいカツオを、土地の食材と上手に組み合わせてより美味しくいただく文化が育まれてきたのです。
日本各地で食べられているカツオ。その食文化を支えるのが“漁”の現場です。日本近海では今年、春先の漁獲が例年より控えめでしたが、最近になって群れが動き始め、平年並みの水揚げに近づきつつあります。
そして、今回のととレシピは「カツオのユーリンチー風サラダ」。中華風の香味だれでいつもとは一味違うカツオが味わえます。旬の“初ガツオ”でぜひお試しください。
