お魚図鑑

たこ (マダコ)

  • [標準和名]

    マダコ
  • [学名]

    Octopus vulgaris
  • [英名]

    Common octopus
  • 八腕形
  • マダコ
  • マダコ
  • サイズ全長60cm/体重2〜3kg

店頭で目にするたこの多くは「マダコ」で、初夏から夏にかけて、最も盛んに出回ります。
高級品として有名な「明石のたこ」など近海ものも、夏には比較的手が出やすい価格で並びます。
昨今よく見かけるのが、アフリカ産のマダコ。あずき色の国産だこに比べ、色が明るいピンク色で、身がやわらかいのが特徴です。

外観

胴の表面は大小のいぼが網目状になっていて、しなやかである程度伸縮します。周囲の環境に合わせて体色や突起の長さを数秒ほどで変えることができ、岩石や海藻によく擬態します。無脊椎動物の中では、特に知能の高い種だと考えられています。

生態

世界各地の熱帯・温帯海域に広く分布しており、昼は海底の岩穴や岩の割れ目にひそみ、夜に活動して甲殻類や二枚貝を食べています。

  • 漁獲法たこつぼ漁
  • 主な産地北海道、青森、福島、兵庫、香川、中国、メキシコ、スペイン、モーリタニア、モロッコ

買う・食べる

時期

12月から3月

鮮度・品質の見分け方

・身に弾力があり、押と色が変わるもの
・1匹まるごと買うときは、足がきれいに丸まっているもの
・足だけを買う場合は、表面にぬめりがなく、弾力のあるもの

味わい調理のポイント

・生でも、焼いても、煮ても、歯ごたえ、食感、そしてうまみが命。
・あっさりした和風の味付けにも、こってりしたイタリアンなどにも、合わないということがないので、いろいろな料理に挑戦を

栄養のポイント

・目の働きや肝機能を向上させるタウリンが非常に豊富、夏バテ防止効果も期待
・血行をよくし、肌や粘膜のトラブルを改善に導くとされるナイアシン、ビタミンB群、Eも豊富

おまけの知識

ことわざ:麦わらだこに祭りはも
刈り取った麦をわらにする初夏のころの「たこ」、夏祭りの頃の「はも」がおいしいと、旬を伝えています

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