今日は長野県栄養士会が主催する講演会で、栄養士の皆さんにお話をさせていただきました。

正直、講演は苦手です。

なぜって、聞いてくださっている方の反応が体に矢のように突き刺さるからです（わたしは目がいいので、かなり遠くの方の反応も見えてしまいます）。

テレビの生放送の方が緊張するでしょう？？とよく決かれますが、

確かにカメラの向こう側にはたくさんの方が観ていてくれるのかもしれませんが、

そこの想像力働かせなければ、目の前にいるのは気心知れたスタッフの皆さんで、

逆に楽しい気持ちの方が強いのです（楽しいのは本番の話で、それ前までの準備は大変ですよ）。

でも、「講演会の仕事も楽しくこなせるようになりたい」というのが近年のわたしの目標でもあり、

玉砕覚悟でのぞみました。

テーマは大豆です。

わたしの前に大豆研究の第一人者でもある家森幸男先生のお話があるので、

わたしは大豆を通して、わたしのレシピ考案術（僭越ですねー）という内容のお話をさせていただきました。

ふだんあまり、過去を振り返って悩むことはありませんが、

講演会の後は結構悩みます。

今日、来てくださった皆さんにとって、わたしの話は必要だったのか？１時間以上も座っているのは苦痛なんじゃあないだろうか...などなどきりがありません。

今回の話のなかで、キーワードは「ひらめきのレシピ」です。

原稿を考えながら、思いついたことばでした。

そんなふうに原稿を書くのに一生懸命になっているとき、

映画のコラムを書いている友人が「エル・ブリの秘密ー世界一予約のとれないレストラン」を観て！これは浜さんのための映画かも！とメールをくれました。

彼女は今、わたしが講演会の原稿を書いているなんて知らないわけですが、何か通じるものがあったのでしょうか？早速観に行きました。そして、自分なりのレシピの考案術の大筋が間違っていないことを確認できました。もちろんエル・ブリの世界とは比較にならない小さい世界でのことですけど...。

さらに、講演のなかで、マルイチさんのホームページのお魚レシピについても触れさせていただきました。「お魚レシピ」と言ったときの栄養士さんたちの目がキラ！と輝いた瞬間も見逃してませんよ。やっぱり皆さん困っているんだ！悩んでいるんだなーと感じました。紹介したのは、豆腐と丸干しイワシのハンバーグなど。

聞いてくださった方がどのように感じたかはわかりませんが、

講演会は自分のことを深くつっこんで考えるいい機会ではありました。