お魚をおいしく食べるコツ Konomi Hama's Fish recipes

File 038めでたさを演出する魚介のレシピ

  • めでたさを演出する魚介類

    節句、卒業・合格・入学、就職や転勤、結婚や婚約、各種新スタートなど、お祝いする機会がいつにも増して多くなる春。家庭料理でお祝いの気持ちを表現する機会も増えますね。
    古くから魚介類をメインディッシュとしてきた日本では、祝いの膳にも魚介が欠かせないものでした。「めでたい」にちなむ「鯛」をはじめ、さまざまな“縁起もの”を設け、祝いの思いを演出してきました。
    このコーナーでは祝いの膳を彩る魚介類について紹介します。

  • 祝いの膳に欠かせない鯛。「めでたい」の語呂はもちろん、あでやかな朱色や端正な形、それに品のある白身の味わいが、祝いの食材にふさわしいものとされています。
    オーソドックスに尾頭付きの塩焼きや刺身で、祝いの食卓を演出するもよし。鯛の炊き込み飯や、切り身の木の芽焼き、酒蒸しなど、趣向を凝らした一品を作るのもいいでしょう。

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  • ハマグリ

    ひな祭りには、うしお汁や焼き物などでハマグリを食べる風習があります。
    ハマグリの殻は、対になっているものだけがぴったり合うといわれます。そこから“生涯をともにできるよい伴侶との出会い”を期して、女の子の節句や、結納・結婚式の膳にハマグリが出されようになりました。
    女性に不足しがちなカルシウムや鉄分が豊富な点も、女性ゆかりのお祝い膳向きといえそうですね。

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  • ブリ

    成長とともに名前が変わる“出世魚”の代表、ブリ。お祝いの食卓にふさわしい縁起のよい魚です。
    シンプルな塩焼き、照りが美しい照り焼きには、ユズ皮の千切りで輝かしい彩りを添えるとよいでしょう。ブリ大根では絹さやをプラス。若々しい緑が祝いの空気を演出します。

  • イクラ

    かまぼこや長芋の千切りなど、白い食材との組み合わせで、紅白のめでたい一皿を演出します。白いご飯との組み合わせでも、めでたい雰囲気になりますね。
    イクラの赤はオードブルの飾りにも重宝します。スモークサーモンで巻いたクリームチーズにトッピングすれば、紅白のめでたい一品に。

  • 昆布

    「喜ぶ」の語呂あわせで、祝いの膳の定番食材となっている昆布。
    山椒やトウガラシの風味を効かせたスパイシーな佃煮は、常備菜としても役立ちます。おぼろ昆布に桜エビや菜の花をあしらったお吸物なら、彩りにも心浮き立つ春らしさがあふれていますね。切り昆布をさっとゆがいて、緑鮮やかなサラダにするのもいいでしょう。

  • かまぼこ

    彩りや形で、めでたさを演出しやすいちくわやかまぼこ。練り物の中でも、めでたさが際だつ食材のひとつです。
    かまぼこの代表的な産地である富山では、結婚式などの振る舞いや引き出物に富士山や鶴亀など、めでたい意匠をかたちどった細工かまぼこが使われます。ミニサイズの細工かまぼこを販売するメーカーもあり、めでたさをお裾分けできる点が好評とか。

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