お魚をおいしく食べるコツ Konomi Hama's Fish recipes

File 021魚中心の食生活でいつまでも若々しく!

  • 若く見えるのは魚介のせいかも!?

    「欧米へ旅行したら、大人なのに子どもと間違えられた」という話をよく聞きますね。欧米の人々から見ると、どうやら日本人は年齢不詳の人種のようです。
    その理由は小柄だからということばかりではありません。表情の若々しさ、目の輝き、肌のきめ細かさ、中年を過ぎても体型の極端な変化が少ない…など、欧米の人々が対面相手の年齢を推測する際の決め手にするポイントが、欧米人の基準より「見たところ若い」ということのよう。もちろん個人差は大いにあるでしょうが、傾向として若く見える、その理由のひとつは魚を多く食べる食生活にありそうです。

  • 無意識のアンチエイジング食だった和食

    現代人が中年になったら用心しなくてはいけないのが、メタボリックシンドロームや生活習慣病。免疫力の低下や肌の衰え、記憶力や気力の衰えも無視できません。
    これらすべてが食生活に起因しているわけではないものの、魚主体から肉主体へ、毎日の食生活が変化してきたのにともなって顕著になってきているのは確か。かつて日本のどこの家庭でも食べられていた普通の和食が、実はアンチエイジングの強い味方だったことが最近になって注目され、かつての日本人の「魚中心の食生活」が改めて見直されているわけです。なにしろ魚、貝、いか、たこ、海藻は、身体の内外から老化を妨げる成分の宝庫。健康、きれいの素が、普段の食生活から無意識に摂れるのですから。

  • 魚で自信をつけよう!見た目の若さ

    細胞組織の酸化・老化を防ぐ抗酸化機能を持つミネラル成分として、よく耳にするセレン(セレニウム)。ビタミンEと並んで、肌のキメ、ツヤ、なめらかさに作用し、見た目の若さに大きな力を発揮するため、アンチエイジングに欠かせないミネラルといわれています。これを多く含むのがイワシ、サンマ、カツオなどの背青魚、カニ、エビ、貝、海藻類。細胞そのものの抗酸化を助けるので、見た目の若さを保つだけでなくガン予防なども期待できます。
    セレンなんて言葉さえ知らない時代から、これらを豊富に食べていた日本人だから、欧米人から見て「見た目が若い」と思われてきたのかもしれませんね。

  • 血液にも脳にもGOOD!

    血液をサラサラにし、高血圧、高脂血症、動脈硬化などの予防に役立つDHAやEPAは背青の魚に多く含まれています。DHAやEPAには脳を活性化し、記憶力の衰えを防ぐ働きもあります。身体そのものの若さを保つには、魚を食べる生活が欠かせないといえそうです。

  • 食べ方次第でさらに効果アップ

    いくらアンチエイジングに効果的で、良質な成分が豊富でも、背青魚は低カロリーではありません。食べ過ぎは肥満を招いて逆効果となり、そればかり食べていれば栄養のバランスが偏ります。健康になること、若さを保つことを常に意識しながら、何をどう食べるかを考えましょう。考える際のヒントを紹介します。
    ●ゴマと組み合わせて脳の活性化を強力サポート
    脳の働きを活性化させるのに役立つ背青魚は、脳を活性化させる成分を含むゴマとの組み合わせが好相性。相乗効果が期待できます。炒りゴマ、すりゴマを上手に使うのもいいですし、調理する際、ゴマ油を使うようにするのも効果的です。

    ●アサリ+シソ(大葉)でシミ・シワ予防?
    交感神経の働きをしずめる機能を持つタウリンは、血圧の上昇を抑え、精神的なイライラを解消するのに力を発揮します。貝類に特に多いのが、このタウリン。特にアサリにはタウリンが多く含まれます。またシソ(大葉)は意外にもカルシウムの宝庫。さわやかな香りもプラスされ、気持ちを落ち着けるのに役立ちます。実はイライラするとシワやシミや増えていくのだとか。アサリとシソの組み合せが以外にもシミ、シワの予防を助けてくれそうです。

    ●イカのタウリンも見逃せない!
    タウリンはスルメイカやヤリイカにも豊富に含まれています。その上良質なタンパク質の宝庫で低カロリー。太りにくく、シミ、シワ防止も効果的とくれば、アンチエイジングには欠かせない食材ですね。抗酸化機能を持つビタミンAを豊富に含むほうれん草やチンゲン菜などと組み合わせると、更年期の症状の緩和も期待できます。

    ●納豆との組み合わせで若々しく
    大豆はそのものズバリ、アンチエイジングに効果的な食材として知られていますね。老化速度を抑える機能が期待されるイソフラボンはもちろん、肌、髪、爪の健康に欠かせないビタミンB2を豊富に含みます。イカと納豆、海藻と納豆、マグロと納豆などの組み合わせは、若さを保つのに最適です。

    ●しっかり噛んで脳を刺激、顔のたるみをシャットアウト
    老若男女を問わず「噛む」ことは脳を刺激するための大切な行為。脳への刺激が少ないほど集中力や記憶力は衰えがちなので、食事をよく噛むことで、脳をトレーニングしたいものです。噛むことであごの筋肉や表情を作る筋肉も鍛えられるため、たるみの解消にも効果的。内・外からのアンチエイジングが可能です。

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